たった9週間で、今まで見たことも聞いたこともない言語を使ってネイティブとコミュニケーションを取る事ができるって、尋常じゃないですよね?
「そんな方法がわかれば、是非自分も試してみたい!」私がはじめてブライアンにこの話を聞いた時、そんな思いで一杯でした。当時、私がブライアンから聞いた短期間で外国語を話せるようになるためにモルモン教徒が行っている勉強法をまとめてみました。
それでは、その謎に迫ってみたいと思います。
一体どうやって語学を学んでいるの?
ブライアンが日本へ来る前、布教活動トレーニングセンターという、アメリカユタ州にあるセンターで日本語の勉強を始めたそうです。もちろん、それまでブライアンは日本語を全く勉強した事もありません。
センターでの語学学習はとにかく短期集中型で、1日6時間~8時間、布教先の言語を勉強するそうです。センターにいる9週間~12週間の間、勉強している言語以外を使用する事は、基本的に禁じられているのだそうです。
勉強方法も、日本のように「単語を暗記して、文法を学んで、読解問題をやる」という事よりも、とにかく「話す」事を重要視しているそうです。
もちろん、語学を学ぶ以上、文法や単語力は必要不可欠な事なので、単語や文法も勉強するのですが、その勉強方法がちょっと変わっているのです。単語や文法は机に座って勉強するものだと思っていた私には、目から鱗でした。
新しい単語やフレーズの覚え方
彼らのモットーは、「とにかく話す事」だそうです。単語をただやみくもに暗記するよりも、実生活の様々なシーンで学習中の言語を話す事が大切だそうです。
外国語で会話をしている最中に、自分の考えや思いを伝えるためのボキャブラリーが無い場合、どう伝えればいいか必死に考えますよね?その体験こそが、新しい単語やフレーズを学ぶ最大の機会だという事です。
このような方法で、実生活で使う単語やフレーズを一度覚えてしまえば、なかなか忘れないものです。単語帳で勉強した単語のほとんどは、次の日には忘れているという経験はないですか?私はその繰り返しでした(笑)
リスニング力アップ
上記のように、布教活動トレーニングセンターにいる間、基本的に学習中の言語でしか、話す事を禁じられているので、いつもその言語の音を聞く事になります。
ブライアンが初めて日本語の勉強を始めた日は、何が何だか全く分からない状態だったそうです。しかし、5週間程経つと、クラスで使われている日本語nほとんどを理解できるレベルにまでに成長したそうです。
もちろん、クラスの中で使う日本語ですから、日常私たちが使用する日本語レベルではありません。ただし、たったの5週間で日本語の基本的にな事を理解し、聞く事ができるようになっているのです。
ブライアンが面白い話を聞かせてくれました。彼がいた日本語のクラスに、1人大学で日本語を学んでいたクラスメイトがいたそうです。その彼から「たった5週間で、君たちの日本語力は、私が大学で4年間かけて学んだレベルになってるから、なんだか複雑な気持ちだよ」なんて事を言われたそうです。
語学習得のキーは、全く新しいアプローチ
今までの常識として、外国語を勉強する方法は、単語やフレーズを覚えて、それを自分の言語に翻訳する作業が一般的だったと思います。アメリカの大学でも基本的には、このような方法で教えられているのだそうです。
しかし、モルモン教の教え方は、従来の方法ではなく、文脈ベースで外国語を教えるのだそうです。この方法は、語学を教える方法として新しいアプローチなのだそうです。
実は、この教育方法はアメリカ軍でも使われているのだそうです。言語学者が集まっているアメリカ軍の情報部隊の基地はユタ州にあり、布教活動をした事のあるモルモン教徒に協力を得ているそうです。
アメリカ軍もモルモン教と同様の方法で外国語を教えています。その方法は、選択問題や穴埋め問題をするために、机の上で教科書を広げるのではなく、実生活で必要な言葉をその場で使うのです。
しかし、アメリカ軍とモルモン教には大きな違いがあるのです。例えばアメリカ軍の防衛言語機関では、中国語を習得するために64週間のコースを受けるのです。それに対してモルモン教では9週間で中国語を習得してしまうのだそうです。
なので、軍隊や政府だけでなく、多くのアメリカの機関や企業が、その効果的な秘密を知りたがっているのだそうです。でも、結局いくら勉強方法を真似てみたところで、モルモン教徒のような成果を出すのは難しいそうです。
言葉を短期間でマスターする考え方
本当のところ、どうしてこんなマジックみたいな事ができるのか、ブライアンに直球を投げてみました。
ブライアンは「我々がしている事は、全てを精神で学ぶようにしているんだ。これこそが、唯一言語を短期間でマスターする方法だよ。」なんて事を言っていました。
私は、モルモン教の教えがどういうものか知りませんが、きっと信仰心=可能性なのかなと勝手な解釈をしています。つまり、自分は絶対にこの言語をマスターできると心から信じる事によって、自分の能力を最大化できるのではないか?
私は、自分自身を徹底的に信じる事にしました。英語圏の人間であれば、老若男女問わずに英語を完璧に話す事ができます。でも、自分だって同じ人間なんだ!ネイティブにはなれなくても、絶対に近づく事はできるはず!!
そんな思いで英語の勉強を続けてきました。今では毎日仕事で英語を使っており、ネイティブとの交渉も問題なくできる様になりました。これからも自分を信じて、もっと高いレベルにいけるように頑張り続けていこうと思います。
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