子育ては「サイエンス」ではなく「アート」

子育て方法

あなたの子どもがあなたのところに生まれてくる確率は限りなく0に近い奇跡なのです。そんな奇跡的な運命で結ばれた子供は、あなたにとって世の中で最も大切な宝物だと思います。そんな愛おしい宝物と一緒に過ごすことが出来る時間は本来楽しいはずです。もちろん子育てを楽しんでいる人もたくさんいると思いますが、そんな人でさえ子育てに悩んでいます。つまり、子育ての悩みを抱えていない親はほとんどいないと思います。中には子育てに悩んで育児ノイローゼになってしまう方もいるのが現実です。

子育てに答えはない

楽しいはずの子育てで悩んでしまうの人がこんなにも多い理由はなんなのでしょうか?それは子育てには1つ正しい答えがないからです。今まで学校で色々な勉強をしてきました。数学などの勉強には必ず正しい答えがあります。だから勉強すれば答えを導き出すことが出来ます。

しかし、子育てにはそれが当てはまりません。家族によって、いや同じ家族でも子供によって育て方は違います。子どもの性格も全員違います。環境も違います。そんな子育てに対して今までのように「正しい答え」を探しているから、子育ては難しい=子育てに悩むという事になってしまうのです。

そもそも論ですが、子育てとは子どもを管理する事ではなく、読んで字の如く「子どもを育てる」事です。親のいう事を聞かないから叱る、やってはいけない事を無理やり止めるなどは、完全に親の立場からの一方的な考えの押し付けに過ぎません。子どもの立場に立って物事を考えれば、対応も変わってきます。そもそも大人の私たちと違って、子どもにとってはこの世の全てが新鮮でワクワクするものです。

そんな子どもに対して、やってはいけないと説明してもいう事は聞かないのが当たり前です。例えば熱いものが近くにあった場合、「熱いから触っちゃダメ!」と言っても子どもは「熱い」という体験をしたことがないので、「熱い」と言われても何のことかわかりません。まずは熱いという事を体験させてあげる事が大切です。

やけどしない程度の熱いものを一度触らせてみてください。子どもはびっくりしてその熱いものから手を離します。そうすると「熱い」という事がどういうものなのかを理解します。そのうえで、「これ触ったら熱いけど、どうする?」と聞けば子どもは熱いものを触るかどうかの選択をします。

まずは子育てに関して「子どもを管理する」ことから「子どもの興味を引き出す」スタンスで接してみてはいかがでしょうか?

子育てはアート

冒頭にも申し上げた通り、子育てに答えはありません。十人十色という言葉がある通り、子どもの数、親の数だけ子育て方法が成り立ちます。ただし、だからと言って好き勝手に子育てすればいいという訳ではありません。

私は「子育て=アート」だと考えています。「サイエンス」のように公式に当てはめて答えが出てくるようなものではなく、一人一人のセンスや感受性によって創られる正しい答えがないものです。しかし、そんなアートでも大きな枠のルールが存在します。子育てとは、その大枠のルールの中で、自分を考えを表現する場所ではないかと思います。

例えば、ピアノの弾き方を知らない人がいきなりピアノを弾いても、雑音にしかなりません。しかしピアノの弾き方を知っている人が引くと、瞬く間に人が楽しめる音「音楽」になります。この差はなんなのでしょうか?

ピアノの弾き方を知っている人はどの鍵盤をたたけばどんな音がするかを知っています。そして音のコードも知っています。つまりそういった知識(大枠のルール)があるからこそ鍵盤をたたいた時に耳障りな雑音ではなく楽しめる音を奏でることができるのです。

これを子育てに当てはめると、子育ての大枠を学ぶことによって、子どもに対する接し方や考え方がわかるようになります。その知識を用いて子どもに接することによって、今まで悩んでいたことが解消され、子どもにとっても親にとってもハッピーになれる時間を共有する事が出来るようになってきます。

もちろん人間ですから完璧ではありません。失敗を繰り返していかに自分の理想に近づいていけるか、これが子育てのあるべき姿なのではないかと思います。なんでも完璧にこなそうとすると、小さなミスでさえストレスの原因になってしまいます。そういった意味でも完璧を目指すのではなく、「大枠のルール」に則り自分でできる範囲で少しずつゴールに近づいていければ良いのではないかと思います。

学校では子育てを教えてくれない

子育ては人生においてかなり大切な出来事であるにもかかわらず、学校をはじめ「教えてくれる」場所がありません。子育てを学べるのは自分の親や親せき兄弟くらいなものです。しかしいくら親から学ぶと言っても、親はあなたとあなたの兄弟を育ててきた人であって、あなたの子どもを育てる人ではありません。先述した通り、子どもの数、親の数だけ子育て方法は存在するので、親から言われたことがあなたとあなたの子どもに当てはまらないことの方が多いのではないでしょうか。

つまり初めて親になるママやパパは、泳ぎ方がわからないのにいきなり海に突き飛ばされるのと同じなのです。一生懸命水面に顔を出そうと必死です。やはり海に入る前には泳ぎ方を知っておく必要がありますよね。泳ぎ方を勉強し、実際に水の中で練習することによって、いざ大海に飛び込むことができるようになります。

子育てでも、事前に勉強したり経験値をつける事が出来れば、いきなり子育てをするよりも気持ち的にも余裕が生まれてくると思います。そういったことを踏まえて、今私は「子育ての悩みを楽しみに変えるコミュニティ」を創る準備をしております。ある程度骨子が出来上がったら、またブログでも情報共有させて頂きたいと思いますので、楽しみにしていてください。

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