日本の教育の問題点とは

幼児教育

日本の教育は大丈夫?これからの日本はどうなっていくのですか?こういった質問をよく受けます。これからの日本だけでなく世界的にどういった世の中になっていくのか?人間とロボットやAIが共存する世界になります。そんな世界を生きていく子どもたちにとって、今どんな教育が必要になるのでしょうか?また現在の日本の問題点は何なのか、今日はその辺について話していきたいと思います。

日本教育の何が問題なのか?

日本の教育の一番の問題点は「変わっていない」ことです。下の写真を見てください。右側の写真は今から100年前の大正時代の小学校の教室の写真です。そして右側の写真は現在の写真です。こうしてみると白黒の写真かカラーの写真家の違いはありますが、先生が教壇に立ち黒板に板書し、生徒が先生の方向きながら教科書を読んでいます。

この100年で色々な事が進化してきました。100年前はタイプライターだったものがパソコンやこうしてタブレットになり、電話も2号共電式壁掛電話機といわれる壁掛け電話がスマホになりました。しかし、教育だけは全く変わっていません。これが日本教育の一番の問題です。

詰め込み式教育の限界

日本の教育はよく詰め込み式教育と言われますが、昔はこの教育方法が有効でした(詳しくは後述します)。しかし今の時代、これからの時代に求められている教育は詰め込み式教育ではありません。詰め込み式教育の欠点は「知識定着率が低い」「応用力が育たない」「理由や理屈を考えない」「学習意欲がわかない」といった事が挙げられます。

知識定着率が低い
中間テストや期末テスト前の一夜漬けなどが正に主たる例です。テストのために一瞬暗記をして、次の日には何も覚えていないという経験をされた方も多いと思います。私が学生の頃は毎回これでした…

応用力が育たない
単にモノを覚えるだけの行為なので、その知識を使って応用するという経験ができません。そのため応用力を身につける事が出来なくなります。言われたことはできるけど、それを発展させる事が出いない人間が育ってしまいます。

理由や理屈を考えない
覚える行為には、理由付けや考えるという行為がありません。例えば歴史の勉強で1192年に鎌倉幕府が開かれたという事実を暗記します。しかし本来の歴史の勉強とは、何年に何があったという事を覚えるためのものではなく、その時その人物がなぜそのような行動を取ったのか、時代背景や人間関係などが複雑に絡み合ってそのような行動を起こしているのだと考えたりすることではないかと思います。

学習意欲の維持が困難
暗記は楽しさを見出す行為ではなく、やみくもに覚える作業なので、「学びたい」という意欲は育つはずもありません。子どもは好きなことに対してはいつの間にかに全てを覚えています。例えば恐竜の名前を一度も教えたことがないにもかかわらず、いきなり全ての恐竜の名前を言えるようになっている事がよくあります。これは子どもが恐竜に興味をもったからこそ、自然に覚えられるのです。興味のないことを暗記すること程つまらないことはありません。

過去・現在・未来の社会人が必要なスキルの違い

戦後から高度成長期の時期の日本は、国が成長していたのでどんなビジネスでもやれば利益を上げ続ける事が容易でした。なので、社会人には上司が言ったことを正確に遂行する力が求められました。

しかし現在では上司の言われたことを正確に遂行する力より、自ら考えて行動できる人材が求められています。質問1つするにしても、「営業先のA社から、商品単価を300円下げてくれれば1000個注文すると言われていますが、どうすればいいですか?」と聞いてくる社員ではダメです。これは完全に思考停止している状態です。

同じ質問でも「営業先のA社から商品単価を300円下げてくれれば1000個注文すると言われているのですが、その場合単価は下がりますが注文数が増えることによって実際の利益は今より○○円上がります。ですのでこの条件を受け入れようと思っていますが、いかがでしょうか?」というように自分で考えて意見を出し、その判断を仰ぐような質問をするべきです。

こういった能力はこれからの未来、ますます求められます。言われたことは人間よりロボットやAIの方が優れているので、そういった仕事はなくなります。それよりも思考力や創造力、柔軟性といった非認知的能力がこれからますます重要になってくるので、今の子どもたちは幼少期からこうした能力を育んでいく必要があります。

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