目から鱗の「歯みがきスキーム」とは?

子育て方法

私がアメリカに住んでいたころ、ちょっと大げさかもしれませんが、今までの人生観をひっくり返されるほど衝撃的な事がありました。

それは、子どもの歯みがきについてです。日本では子どもの歯をみがく順番は、子どもに自分で磨かせて、そのあと親が仕上げるのが一般的だと思います。N〇Kでも「仕上げはおか~さん♪」と幼少期から刷り込まれています。なので、誰も何の疑問も持たずに子どもの歯磨きは子ども→親の順番で行っていると思います。

そんな「当たり前」が間違っている事を目の前にしたときに、自分は完全に思考停止していたんだなと痛感しました。

こどもの歯みがきを手伝う順序をよく考えてみる

歯をみがくという当たり前の行為ですが、上記のように多くの日本の家庭では、まず子どもに磨かせて、仕上げは親がするものが普通で、そんなことを疑問に感じたこともない人がほとんどだと思います。実際に私もそうでした。

ある日、私の友人であるアメリカ人の家庭に1泊で遊びに行ったときの事でした。夜ご飯を済ませて子どもの歯みがきをしていました。ちなみに私の子どもは当時2歳です。私はいつも通り子どもが歯ブラシをもって自分なりに頑張ってみがいた後、仕上げをしていた時です。

「そんなことすると子どもの自尊心を傷つけるよ。」

友人から言われた一言でしたが、最初は何のことを言っているのか理解できませんでした。しかし、友人の続けた言葉を聞いて目から鱗でした。

歯みがきは毎日できる小さな成功体験!

「そのやり方だと、せっかく子どもが自分の力で歯をみがいたことを、親が仕上げることによって子どもの歯みがきを否定していることになる、つまり自分の力で成し遂げたことを否定されているようなもんだ」

そこで気付きました。まずは親が子どもの歯をみがくこと、この時点ですでに歯はきれいになっている。そのうえで子どもに自分で磨かせる。そうすることによって、子どもは歯みがきを自分でできた=物事を1人で成し遂げたという体験をすることができるのです。

歯をみがく行為は最低朝晩2回は行います。1年間で730回になります。今までのやり方だと1年で730回も子どもの自尊心を傷つけることになり、歯をみがく順序を変えるだけで、730回の小さな成功を体験させてあげる事ができるのです。

この「たった」歯みがきの順序を変えるだけで、子どもへの影響は多大なものになります。我が家ではそれからは親が歯みがきを手伝ったあとに、子どもに磨かせています。毎日、歯みがきのあとの子どものどや顔を見るのが楽しみになっています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました