かんしゃくに関する5つの驚くべき発見

子育て方法

親にとって子育てで最も不快に感じるもの1つとして子供のかんしゃくがあります。電車や静かな公共の場だとしても子どもは関係なくかんしゃくを起こすこともあります。そうなると親の気持ちは不快指数が限界を超えてしまいそうですよね。

しかし、かんしゃくを起こしている子ども本人の頭の中では実際に何が起きているか考えた事はありますか?何が原因でかんしゃくが起こり、子どもにどのように影響しているのでしょうか?

一般的にかんしゃくについて多くの論文が書かれていますが、これからお伝えする事は目から鱗になるかもしれない実証的事実です。これを読んでおけば、次に子どもとスーパーマーケットに行ったときに子どもがお菓子を買ってと言ってきても、きっぱりと「ダメ」と言えるようになるかもしれません。

様々なかんしゃく行動は異なる感情の状態によって引き起こされる

ある研究者は、思春期前の臨床サンプルとクラスター分析と呼ばれる統計的プロセスを用いて、子どもたちが怒りを感じる時と、苦痛を感じるときを区別しました。叫び声は苦痛よりも怒りと強く関連しているなど、いくつかの発見は驚くべきことではありませんが、中には直感的にわからないこともありました。

例えば、自分で頭部を強打するヘッドバンキングや衣服を脱ぐ行為は苦痛に関連し、歩くことは怒りに関連することが示唆されました。

ここで大切なことは、親は子どものかんしゃくが必ずしも怒りの表現だけではない事を知ることです。

平均的にかんしゃくは3.5分続く

24人の子どもたちからの臨床実験で330の癇癪を測定した結果、かんしゃくの平均的時間は3分24秒で、最も長いもので27分続きました。さらに、この研究では、かんしゃくの時間が長くなることが子どもの攻撃的な行動に繋がる可能性が低い事を発見しました。

実際に子育てをしている時に何度もこどものかんしゃくと対峙しなければならない時間は楽しいものではありませんが、少なくとも今回の臨床実験の結果では、子どものかんしゃくはそんな次長時間続くものではないことがわかっただけでも、少しは親にとって何らかの慰めの材料になってもらえるといいのではないかと思います。

重度のかんしゃくは鬱病の兆候の可能性がある

基本的に子どもは軽い程度のものから中程度のかんしゃくを起こすことが当たり前ですが、鬱病の傾向がある子どもは通常の子どもと比べて物や他人、さらには自分自身に対して暴力を振るう傾向があります。

この研究では、未就学児のコミュニティサンプルが研究されましたが、臨床サンプルでも同じ結果が当てはまることが示唆されています。

未就学児の子どもは感情の自己調整力が備わっている

大人に比べて子どもは強い感情の変化を頻繁に経験する事は事実ですが、一部の子どもたちはすでに感情の自己調整力をを持っているので、その力を使う事で、かんしゃくやイライラを最小限に抑えたり、それを怒らないようにすることが出来るのです。

ただし、この研究が未就学児の意識的決定になるといった明確なエビデンスになるものではありません。むしろ保護者である親御さんは、未就学児が嫌な思いから苦痛を経験する影響を軽減するためにも、子どもの感情的自己調整力教えてあげる様に努力するべきです。

言語表現能力とかんしゃくの関連性

ある研究者は、コミュニティサンプルと観察的アプローチを用いて、1~3歳の子どもたちの言語能力を調べました。研究者の思った通り、語彙力の乏しい子どもは、そうでない子供と比べてかんしゃくを起こす傾向がみられました。

実際に語彙力の乏しい子どもが激しいかんしゃくを起こす確率は、語彙力のある子供と比べておよそ2倍に上ることが研究の結果で明らかにされました。こういった研究はまだ全てが明らかにされているわけではないので、今後将来的な研究でさらに明らかになる可能性があります。

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