レッジョ・エミリアを採用しているGoogle付属幼稚園の実態とは?

幼児教育
Little detective looking through magnifying glass

世界最高峰の幼児教育の1つとして、世界中に広がっているイタリア発祥のレッジョ・エミリア教育ですが、誰もが知っているあのGoogle(グーグル社)の付属幼稚園でも、レッジョ・エミリア教育をベースにした教育が行われています。

そんなGoogle社の付属幼稚園では、一体どのような教育が行われているのか、興味ありますよね。そこで今回は、自身のお子様がグーグル付属幼稚園に通っているというグーグル社員の方が書かれた記事を見つけたので、グーグル幼稚園の実態を探っていきたいと思います。

グーグル社員の子どもが通う幼稚園の実態とは?

リンダさん(仮名)は4歳になる娘さんがいます。グーグル付属幼稚園には、ものすごい数の待機児童がいます。入りたくても定員がいっぱいなのでなかなか入ることがでいない狭き門なのです。

リンダさんの娘さんが1歳の頃から、待機リストに名前がありましたが、実際に娘さんが入園でいるようになったのが、幼稚園最後の年だったのです。1年という限定的な時間ですが、それでもリンダさんとご主人は娘さんを幼稚園に入れたい思いが強かったので、非常に喜んだようです。

実際にグーグルの幼稚園は数百人という待機児童が日常的にいたそうです。しかし今は、待機リストを廃止して、入園希望者をランダムに選ぶシステムに変更されたようです。

グーグル幼稚園の保育料は月額1900~2000ドル(20~22万円程度)と、かなり高額にも関わらず、これだけの方が入園希望されています。やはり自分の子どもに良い教育を与えたいというのは、万国共通なのですね。

そんなグーグル付属幼稚園ですが、教育内容も非常に素晴らしいものだそうです。その中でもリンダさんが特に凄いと感じたことをいくつかまとめてみました。

手厚い先生の数

まず特質されることは、先生の数です。通常の保育園や幼稚園ではありえない先生の数が確保されています。リンダさんのお子さんのクラスは24名だったのですが、24名の子どもに対して4人の先生がついていまいた。

リンダさんのお子さんが以前通っていた幼稚園では12名の園児に対して1名の先生が担当していたそうなので、グーグル幼稚園では、その倍の人数配置になっています。

保育料が高額ですが、その分人員配置がしっかりしている事で、保護者としても安心できる項目ですね。

子どもを一人ひとり注意して観察してくれる

リンダさんの娘さんが幼稚園に通い始めて数週間後、全ての先生は娘さんの好きな事嫌いな事、彼女の個性などを理解していました。リンダさんの娘さんは食べ物に少し好き嫌いがあるそうで、お昼ごはんがしっかり食べられるかを心配していたそうです。

そこで通い始めて1週間たった時に、リンダさんは先生に娘さんがお昼ごはんをしっかり食べたかどうかを尋ねたそうです。先生は、娘さんが何を食べようとして、また何を食べるのを躊躇したかなど、事細かにリンダさんに説明してくれたそうです。その回答にリンダさんは感銘を受けたそうです。それだけでなく、しっかりお昼寝ができたか、また一日を通して何をしていたかなど、一人の子どもに対しての目配りがしっかりとされていることに良い意味で驚かれたそうです。

先生が子どもを小さい大人として扱う

例えば、先生が子どもの意見や心配事を聞く姿勢が、リンダさんがリンダさんの上司に意見や心配事を伝えるときに見せる上司の態度や振る舞いと同じことに気づいたそうです。普通は子どもに対して大人は優しく甘えた言葉で話しかけることが多いと思いますが、本当に大人と大人が会話をしているトーンで話しているのにびっくりしたそうです。

さらに子どもたちは自分の好きなトピックについてクラスのみんなの前でプレゼンする機会を与えられます。それに対して先生は全力で子どもをサポートします。例えばある子どもがプレゼンでプロジェクターを使用したいと申し出た場合、パワーポイント(Google Slide)を使うためにプロジェクターのセットアップなど先生がサポートします。プレゼンのあとは、そのプレゼン内容に関する質疑応答も行われます。

個別の学習計画がある

先生は、それぞれの子どもが何に興味をもっているかを深く観察し、その興味を引き延ばすために全力を尽くします。例えば、リンダさんの娘さんの場合、エルサが大好きだったので、エルサのドレスを作りたかったそうです。4歳の子どもにありがちなこういった空想遊びを笑って流してしまうのではなく、先生は娘さんとしっかり計画を立てる事から始めたそうです。まずは生地選び、それ付随してミシンがどうやって動いているのかに興味を持っていけるように娘さんを導きました。しかし悲しいことに、娘さんはそれ自体に対する興味を失ってしまったようです。

その計画自体はとん挫しましたが、素晴らしいことは先生が子どもと真剣に向き合って、話し合いの場を設けて計画立案から実際に行動していくという、社会に出てから大人がやっていることを幼少期から学ぶことのできる環境があることです。

子どもの感情を大切にしている

園のプログラムは子どもの感情的知性や情緒的発達を非常に大切にしています。コミュニティーの一員であること、それぞれの個別スペースを他の人とシェアしたり、ケアしたりすることに重きを置いています。

各子どもが毎週行なわなければならない日課があります。例えば、ランチテーブルを準備する係、テーブルをかたずける係、汚れた食器を食洗器まで運ぶ係などがあります。この方法はチームワークと問題解決能力を養うことに非常に有効であると考えられます。

付加価値のある教育を安価で提供したい

こうしてみると、グーグル付属幼稚園は、まさにレッジョ・エミリアをベースにされた教育が行われていることがわかりました。保育料は高いですが、それ以上の価値がそこにあると思います。

ただし、私はこのような付加価値のある教育を誰でも受けることが出来る世の中にしていきたいと考えています。日本でも付加価値のある教育を受ける事は出いると思いますが、グーグル社同様、かなり高額な保育料がかかってきます。

私は、このレッジョ・エミリアをベースにしたて日本の文化や習慣を考慮してアレンジされたミントリーフの独自メソッドを日本全国に広げていきたいと考えています。もちろん保育料も普通の保育園に通う金額と同等レベルで展開していきます。

さらなるグローバル化が進み、並びにAIやロボットが台頭してくる時代を生きていく子どもたちにとって必須になる能力を幼少期から養うことによって、日本の未来が明るくなることを願っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました