今の子供たちが生きていく近未来の世界とは

人生設計

2035年の日本

今の子どもたちが社会人としてバリバリ働いている2035年の未来がどのような世界になっているか想像したことはありますか?

これからの時代は、ロボットやAIがますます台頭してきますし、今以上にグローバル化した世の中になっているでしょう。 具体的に2035年の未来はどのようなものになっているのか、ライフスタイルから仕事の仕方までをみていきましょう。

Work Style
今までのように、場所や時間に制限が設けられるのではなく、自宅やカフェ、リゾートで「時間と場所にとらわれない働き方」が主流になっているでしょう。 Job 最近では、日本の会社も「副業」を認めてきましたが、2035年の未来では、「副業」という概念ではなく「複業」が一般化します。企業は少人数になり、「プロジェクトの集合体」になると言われています。会社員がいくつかの会社に所属して、プロジェクトベースで仕事をし、プロジェクトが終わったらチームは解散、新たなチームで新たなプロジェクトが組まれていくようなイメージです。

Life Style
飲食店やホテルなどは、ロボット接客と人間接客に二極化します。ファーストフードや安価なホテル等は、人間の代わりにロボットやAIが接客しますが、高級レストランや高級ホテル等は、人間が接客するでしょう。家事もほとんどロボットやAIがこなす様になるため、人間がやらなければならない家事は激減するでしょう。

Technology
ARやVRの技術が格段に進歩するので、自宅にいながら「バーチャル留学」したりすることも日常になります。さらに自動運転の普及でマイカーは過去のものになるでしょう。

Medical Care
高齢化がさらに問題になる社会ですが、在宅医療でもロボットが大活躍するでしょう。さらにロボット技術の進歩で、足腰の悪い要介護の老人をサポートすることによって、普通に歩いたりすることも可能な時代になります。

これらの話は東京大学大学院経済学研究科の柳川教授が、厚生労働省の懇談会「働き方の未来2035」でお話しされたことをまとめたものですので、決して夢物語な話ではなく、現実的な話なのです。

今ある80%の仕事がなくなる

2014年、オックスフォード大学准教授のマイケル・A・オズボーンと
カール・ベネディクト・フライが『雇用の未来』という論文を発表しました。

スーパーなどのレジ係やレストランの案内係、ホテルの受付、スポーツの審判、
銀行の融資担当者などの仕事がこの先なくなる可能性があるとされています。
会社の事務の仕事もなくなり、訪問販売員や電話販売員などもAIやロボットに取って代われれると言われています。

それだけれはなく、医者や弁護士、税理士などの専門職もAIなどに取って代わられると言われています。
全ての業務がAIになるのではなく、業務内容別に人間とAIが仕事を分けて行うこともあります。

そんな時代を生きていく今の子供たちは、人間としてどんな仕事ができるのでしょうか?
ロボットやAIはビックデータなどを利用して、過去の実績や経験を蓄積して仕事をしていきますが、
クリエイティブという点では、まだまだ人間の専売特許でしょう。

また、いくら便利な世の中になっても、人間が生きていく上では、人と人との関わりはとても大切です。
そういった意味では、属人的な仕事も必ず必要になります。

すなわち、「創造力」と「属人的」な事が人間としてできる仕事になるわけです。
属人的な仕事としては、介護士や保育士など人間とのコミュニケーションが重要な職業はなくなりません。
また高級ホテルのホテルマンや高級レストランでのウェイターもなくなりません。
創造力が必要な仕事は、アーティストや起業家など、無から何かを創れる人間です。

未来を生きる子供たちに必要な能力「非認知的能力」

非認知的能力とは、創造力、批判的思考能力、意思決定力、問題解決能力、コミュニケーション力など、
数値化でいな能力の事を言います。つまり、自分で考えたり、現状の中から最適解を見つけたり、
人と協力したり、失敗から学んだり、違う価値観を受け止めたり、新しい発想ができたりすることです。

今までの教育は、どちらかというと「認知的能力」、すなわち読み書きや算数など、
数値化できる能力に重きを置いてきましたが、グローバル化、多様化、テクノロジーの進化等によって、
これからを生きていく子どもたちにとって必要となるスキルは「認知的能力」よりも
「非認知的能力」を重要視するようになってきました。

今までの時代は、仕事をする上で最も大切なスキルの1つとして、
「言われたことをいかに忠実に遂行できるか」がありましたが、これからの時代は
「自分で新たなものを創造し、他社と協力しながら目標に向かい、仕事を遂行する能力」が必要とされます。

そんな時代を生きていく子どもたちのために、今我々は、幼少期から非認知的能力を
育んでもらえるような環境を創っていく必要があると考えています。

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