就職活動や転職する際に必要になるのが履歴書です。履歴書は、あなたの半生が書かれています。どんな学校を卒業してどんな仕事をしてきたか、どんな資格を持っているのかなどをまとめたものです。これが、日本での基本的な履歴書ですね。
一歩日本を飛び出してみると、履歴書の書き方や表現方法、タブーなど、日本では考えられないようなルールや習慣があります。私は日本以外でも仕事をしたことがあるので、色々な国の方の履歴書を見る機会がありました。
そこで感じた事、色々と思うことがあるので、本日は日本の履歴書と世界の履歴書の違いについて書いていきたいと思います。
日本の履歴書は差別を助長する?
実は日本の履歴書は世界的に見たらかなり危険なものです。日本は単一民族国家なのであまり気にしないかもしれませんが、海外での履歴書は写真の添付をしない事も多々あります。その理由は、写真でその人の人種がわかりますよね。そうすると、仕事のスキル以外の理由で落とされる可能性が出てきてしまうので、写真は添付しません。
それと同じ理由で、年齢や性別も記載しない事も一般的です。また、家族構成も記載しないのが普通です。応募しているポジションに必要な能力や経験を判断するのに、年齢や性別、人種は関係ありません。
上記の内容を踏まえて、今一度日本の履歴書を見てみましょう。写真添付、生年月日、男女表記、配偶者の有無、差別の原因になる全ての詳細が満載です。日本では「40歳まで」など、年齢に制限を設けている場合もまだ見られますが、本当は日本でもそういった募集の仕方はNGです。しかし、まだそういった形で募集されている会社が見受けられます。
履歴書を手書きする意味とは?
履歴書を手書きする意味って何なんでしょうか?字で人となりがわかると言う人もいますが、本当にそうなんでしょうか?今でこそパソコンで作る履歴書を当たり前になってきましたが、一昔前は就活生は100枚とかの履歴書を手書きで作成し、1カ所ミスしたら最初から作り直しという、極限に非合理的なやり方を強いられていました。
今の時代、仕事で手書きの資料を提出したりすることはほとんどないと思います。それよりもパソコンのスキルの方がよっぽど大切だと思います。だからと言って手書きをするなという訳ではなく、ここで申し上げたいのは効率的にできる事は効率化するべきで、本当に手書きの必要があるのであれば手書きをすればいいだけの事です。みんなが手書きだからとか、それが当たり前だからという理由で手書きの履歴書を作成してしまうと、これは思考停止状態なので、それだけは避けましょう。常に考える癖をつける事が大切です。
履歴書のフォーマットも自由にするべき
日本の履歴書は基本的に一番上に名前、住所、生年月日、写真を添付する欄、その下に学歴・職歴、右側のページに資格等、志望動機などを書く欄がありますね。書く内容がみんな一律に決められています。
海外の履歴書は書式は自由です。基本的に日本とは違って、新しい情報から古い情報という順番で書いていきます。転職の場合、最近まで勤めていた会社、その前にいた会社という具合です。学歴も最終学歴から書きます。
さらに履歴書のフォーマットは基本的には自由なので、自分で考えて、いかに面接官に良い印象を与える履歴書にするかと考える事ができます。
どんな履歴書が評価されるのか?
今まで色々な国の方の履歴書を見てきました。その中で印象に残っている履歴書は、履歴書の中にYoutubeのURLが記載されていて、そのURLを打ち込むと応募者が自分のPRをする動画でした。
このようにして、いかにして自分を売り込むのかを考えた結果こういった動画を使った方法を考えたのでしょう。今現在も私の中で印象に残っているので、その時の応募者の考えは功を奏したと思います。
このようにして、履歴書というツールも、単にみんなと同じように書くのではなく、履歴書を書く目的を考えましょう。応募する仕事を手に入れる事が目的だと思います。では、どうすればその目的を達成できるか?これを念頭に置いて履歴書を作成すると、他とは違うオリジナルのものができるかもしれません。とにかく考え抜く癖付けをしましょう!
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