ツーブロック禁止の校則について考えてみる

思う事

人が集団で生活をするには、決められたルールに従って行動する必要があります。学校ではそのルールを校則として、その学校に通う生徒が従うべきルールとして存在します。しかし、スカートの丈や下着の色、髪の毛の長さ・色など、校則には訳の分からないものもたくさんあります。学校側はなぜ、このような理不尽な校則を変える事ができないのでしょうか?

学校での下着チェックは、完全にセクハラになりますし、発達障がいや、LGBTなど、生徒の状況は昔と比べて多様化しています。そのような時代においても、校則は昔のままのものがほとんどです。今の時代に画一的なルールを強要すること自体が無理なのです。

2018年4月に保育所保育指針、並びに学習指導要綱が変更されました。アクティブラーニングを目指すと言われているが、今回のツーブロック禁止校則はそれと真逆の方向に向かっています。自分で考えて行動する人間を育んでいくのに、「校則だから、ルールだから」の1点張りで言い聞かせるのは思考停止人間を量産してしまいます。

そもそも論として、法律で「○○という校則をつくらなければならない」なんてものはありませんし、学習指導要綱にもありません。あくまでも各学校が定める学校のルールです。ではなぜ校則はかわらないのでしょうか?

ブラック校則がなくならない理由

最近、ある都立高校でツーブロック禁止の校則があることが物議を醸しています。教育委員会の説明は、「その理由と致しましては、外見等が原因で事件や事故に遭うケースなどがございますため、生徒を守る趣旨から定めているものでございます。」というものでした。

これを聞いたとき開いた口が塞がりませんでした。ツーブロックが原因で事件や事故にあうという発想自体にびっくりしました。ツーブロックという髪型は最近でてきたものではなく、昔からあった髪型です。タラちゃんも何十年もツーブロックです。タラちゃんはツーブロックが原因で何か事件や事故に巻き込まれたことがあるのでしょうか?

校則を変えたくない理由:現状維持の方が先生が楽だから

校則を変えられない一番の理由は、校則を変えると先生が面倒臭くなるからです。「なんで髪の毛を染めたらいけないんですか?」「なぜ放課後制服のまま遊びに行ってはいけないのですか?」「なんで化粧とかピアスはだめなんですか?」などと、1つでも高速を変えてしまうと、このような質問をされる可能性が高いので、学校側としては、「ルールで決まっている。」といって片付けてしまうのが一番楽なのです。

つまり学校側(先生)は思考停止状態になっていることが楽だから変えたくないのです。私も高校生の頃、学校で夏の暑い期間中はポロシャツは着てもいいが、裾はズボンの中に入れなければならない、という訳の分からない校則がありました。

もちろん先生にその理由を尋ねました。ポロシャツは暑さ対策であって、裾を外に出した方がより涼しいので外に出していました。先生からは「校則で決まっているので裾は中にいれるようにしろ!」と言われましたが、ポロシャツの裾を外に出すことによって、誰に何の迷惑をかけているのかを聞いても答えは「校則だから」の1点張りでした。

本来であれば「確かに誰の迷惑にもならないし、外に出した方が涼しいのだから、先生が校長に聞いてみる」など、しっかりと考えて行動を取ってほしかったです。これからの時代、自分で考えて行動できる人間を育んでいくと学習指導要綱でも謳っているいるにも関わらず、先生がそれをできていない状態で、どうやって子供に教えていくのか不思議でなりません。

このほかにも、校則を変えると保護者や地域からのクレーム対応などが面倒くさい、学校の世間体が気になるなどの理由もあると思います。しかし、時代はどんどん変わり、多様化した世の中になっています。そんな時代だからこそ、今一度校則をしっかりと見直して、本当に意味のあるもの、惰性で校則となっていたものなどを精査するべきだと思います。

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